○ もっと知りたい!
~欧米型の食生活と脂質・動物性たんばく質の割合~
戦後日本の高度経済成長期の昭和30年代~40 年代(1955 年から1973 年まで)に、
日本人の生活は飛躍的に変化しました。
それは「食生活」においても例外ではありません。
厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によれば、
脂質及び動物性たんばく質摂取の割合が以前より増加していることがうかがえます。
「総エネルギー中に占める脂質エネルギーの割合」
* 1950 年… 約8 %
* 1985 年… 約24 . 5 %
* 2007 年… 約26 %
★35 年の間に約3 倍に増加
★1990 年以降は総エネルギーの4 分の1 を脂質が占める
資料厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」より
『 総たんばく質中に占める動物性たんばく質の割合』
* 1950 年… 約25 %
* 1980 年… 約49 . 8 %
* 2007 年… 約53 %
★30 年の間に約2 倍に増加
★1985 年以降は摂取量のおよそ半分が動物性たんばく質
資料厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」より
日本が世界と肩を並べるほどの急成長を遂げた時代に、
穀物中心の食生活から欧米型の食生活(高たんばく・高脂質)へと移行していった様子が、
摂取量の推移からもうかがえます。
食生活が変わったにもかかわらず、日本人の臓器の大きさは変わっていません、
もう、処理能力を超えているのです。
ピュラがあなたの毎日の健康を応援します。 ピュラは、体の外で体内に似た環境をつくり、そこで乳酸菌(16種)が作り出した物質を直接体内に取り入れようという発想から生まれました。
2010年11月22日月曜日
2010年11月18日木曜日
悪玉菌は肉や脂肪が大好物。
○ 悪玉菌は肉や脂肪が大好物。
これらを腐敗させ、有害な物質をつ<ります。
肉などの高たんばく・高脂質の食物を過剰摂取すると
通常は小腸で吸収される「アミノ酸」や「胆汁酸」が大腸に流れ込み
これらを悪玉菌が分解し、発ガン物質や有害物質などをつくります。
悪玉菌がつくる主な有害物質
● コレステ口ール代謝物
● 二次胆汁酸----大腸がんの要因と考えられている。
● フェノール
● アンモニア
● アミン
● インドール
● 硫化水素
● スカトールなど
◆ 腸内細菌と共生
腸内細菌は、人が産声をあげてから人生の幕を閉じるまで、
特殊な環境である腸管で人の食べ物をエサとして棲みつき、
人に有益であったり有害であったりする代謝物をつくり、
日々人の健康に影響を与えています。
細菌同士では、善玉菌でも悪玉菌でもどちらか一方が増えれば他方は減少し、
互いに桔抗して共存していますので悪玉菌だけを取り除くことは出来ません。
重要なことは
『 善玉菌を優勢にした菌叢バランスを保つこと』
です。
人にとって腸内細菌は、上手に付き合って共に助け合う大切なパートナーなのです。
2010年11月13日土曜日
腸内細菌は大切なパートナー
腸内細菌は大切なパートナー
◆ 食べ物と腸内細菌
腸内フローラはとってもデリケートです。
加齢以外に抗生物質など薬物の乱用、精神的なストレス、
運動不足、そして人が毎日摂る食事内容などに大きく影響を受けるのです。
では、私たちの食事と腸内細菌の関係はどのようになっているのでしようか?
○ 善玉菌は野菜や果物が大好物。
これらを発酵させ、有益な物質をつ<ります。
善玉菌がつ<る主な有益な物質
● ビタミンB 群
ビタミンB1 | 炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素 |
ビタミンB2 | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素 |
ビタミンB6 | タンパク質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康を助ける栄養素 |
ビタミンB12 | 赤血球の形成を助ける栄養素 |
● 酪酸---体内では重要なエネルギー源
● 酢酸---生体中での物質代謝の重要な一員となっている。
● 乳酸---血液中の乳酸は、肝臓でグリコーゲンに合成され、エネルギー源として利用されます。
腸内を弱酸性にする→ 悪玉菌繁殖抑制・嬬動運動促進
悪玉菌繁殖抑制… 悪玉菌代謝物(=有害物質)吸収のリスクを削減
嬬動運動促進… 排便作用を促し、有害物質などを速やかに排泄
このように、善玉菌が腸の中で活躍すると、有害物質を体外に排出する
働きが活発化し、便秘を改善します。
2010年11月12日金曜日
変化する腸内フローラ
変化する腸内フ口ーラ
腸内細菌は一般にその働きにより3 種類に分類され、
それぞれ桔抗しながら共棲しています。
○ 善玉菌:ヒトに有益な働きをする菌群
ビフィズス菌、乳酸枠菌、乳酸球菌など
○ 悪玉菌:ヒトに有害な働きをする菌群
ウェルシュ菌、ブドウ球菌、べーヨネラなど
○ 日和見菌:悪玉菌にも善玉菌にもなりうる菌群
(悪玉菌が増えれば日和見菌もその働きに加担する)
大腸菌、バクテロイデスなど
腸内フローラは、生まれたときの環境などにより
そのヒト独自のフローラができあがると言われています。
腸内は母体にいる状態では無菌ですが、
出生と同時に産道や空気、
周りの人間の肌の接触などによって体内に大腸菌などが棲み始めます。
母乳栄養の赤ちゃんの腸内には、ビフィズス菌が大勢を占めてきます。
そして成長とともにその人独自のバランスでフローラが
出来上がります。
しかし、加齢とともにそのバランスは崩れてゆきます。
加齢とともに、悪玉菌が増え、
善玉菌が減少してゆく傾向があります。
2010年11月11日木曜日
食べ物と腸内細菌
食べ物と腸内細菌
腸内は最適住環境
腸内細菌はおよそ100~500 種類、全体で100 兆個(重さ約1 kg )ほどになるといわれています。
腸壁にお花畑のようにびっしりと種類ごとに分布しているので、
右の表を見ると、小腸の後半部分く主に回腸)から数が増え、
大腸で莫大な数になっています。
また、腸内細菌は酸素の乏しい腸管という特殊な環境を好む、
特殊な菌群であると言えます。
★腸内細菌にとって、腸内はこんなに快適!
・適度な湿度。快適温度。
・絶えず流れてくる食物
・酸素の乏しい環境
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2010年11月10日水曜日
腸管で働く免疫機能
◆ 腸管で働く免疫機能
腸には栄養素の消化吸収を行なうだけでなく、免疫機能もあります。
腸管で働く免疫機能とは、食べ物と共に入ってくる異物(病原菌や毒素など)
を排除し必要なものは取り入れ常に生体を守るシステムです。
腸管は食べ物と一緒に入ってきた様々な有害物質に絶えずさらされていますが、
腸壁にはパイエル板のような免疫細胞が集中しており、ここで外敵菌や有害物質を
すばやく識別して排除するのです。
ヨーグルトの乳酸菌が死滅するのは、このためです。
たとえ、死滅しなくても、体外に排出されます。
腸は、人体最大の免疫器官と言われています。
腸管で働く免疫機能の主な特徴
① 食べ物とともに侵入してきた抗原(病原菌、ウィルスなど)を排除する。
② 経口免疫寛容を行なう… 食べ物のたんばく質や腸内細菌に対しては免疫反応をしない。
※ 食物アレルギーを起こす場合は特定のアレルゲンにこの免疫反応が過敏に反応するためです。
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2010年11月9日火曜日
腸の主な働き
腸の主な働き
腸のはたらきを大きくまとめると次のようになります。
① 消化:食べ物の最終消化と腸内細菌による分解が行なわれる。
② 吸収:分解された栄養素や水分を吸収する。
③ 排泄:嬬動運動により不要な老廃物と毒素を便として排池する。
④ 免疫:免疫細胞が集中していて常に外敵菌等から守っている。
※ 他にも解毒などの作用があるといわれています。
◆ 腸は第二の脳
腸は驚くほど精密にできており、24 時間絶え間なく働き人間の生命を支えています。
言い換えれば、常に体を一定に保とうとする生態恒常せい性(ホメオスタシス※ )
の維持という役割を担っているともいえます。
腸は脳からの指令がなくても自分で判断して活動する力が備わっていて、
「第二の脳」とも呼ばれています。
※ ホメオスタシス(=同一の状態を表すギリシャ語からの造語)生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれる性質、あるいはその状態のこと。生物のもつ重要な機能のーつで、体温調節がその典型例である。
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2010年11月5日金曜日
腸内環境を見てみよう!~小腸・大腸
<腸械毛から吸収>
小腸の内側の粘膜は輪状のヒダで覆われ、このヒダには腸絨毛
と呼ばれる突起物があり、腸絨毛にはさらに微絨毛が覆っています。
これらの面積はテニスコート一面くらいになります。
腸綾毛の内部にはリンパ管や毛細血管がつながっており、
栄養素はここを通って体内に吸収されます。
一度、肝臓に蓄えられ、その後再構成されて全身へ送られます。
<大腸>
◆ 力スの貯蔵・便の加エ工場
小腸より太く直径3 ~ 5 センチ、長さ1.5 メートル位あり、
小腸のような絨毛はありません。
小腸で消化吸収されて残ったカスを一時的に蓄え、
余分な水分をさらに吸収してほどよい固さの便を作る、
便の加工工場になっています。
◆ 腸内細菌による消化
小腸で消化・吸収し切れなかった成分は腸内細菌が利用します。
大腸にはたくさんの腸内細菌が棲んでいて、
流れてきた未消化の栄養などを分解し様々な物質を代謝します。
これらの物質を人が吸収して健康に役立てています。
この腸内細菌の働きが、人と密接に関っていてとても重要な
役目を負っていることがお解り頂けましたでしょうか?
何気ない日々の食事。
でも、腸内は体を元気にさせようと、消化活動を日々おこなっているのです。
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2010年11月4日木曜日
主な消化器管のはたらき
主な消化器管のはたらき
口から入った食べ物が栄養として小腸で体内に取り込まれる
ためには消化酵素が必要になってきます。
消化酵素は各器官で分泌され、食べ物を栄養素の状態にまで
徐々に分解します。
では、主な消化器管の働きを紹介します。
<口>
食べ物は口の中で運搬しやすいように歯で噛み砕かれ、だ液
と混ざります。だ液の中に含まれる消化酵素ででんぷんが分
解され、飲み込みやすくなります。
< 胃>
胃に食べ物が入ると胃液が分泌されます。
胃液は胃酸・ペプシノーゲン・粘液でできています。
胃酸は食ペ物のせんい中の食物繊維をやわらかくする働き
があり、また外敵菌を殺菌する効果もあります。
これで、乳酸菌が生きて腸まで届かないのです。
胃酸は大変強い酸性ですので胃の粘膜を保護する粘液も胃
液に含まれています。
食べ物は胃液の酵素と混ざり、嬬動運動でさらに細かく
粥状になります。
そして少しずつ小腸(十二指腸)に送られます。
小腸は、十二指腸・空腸・回腸からできています。
全長は6 ~ 7mほどあり、消化管の大半を占め、
食べ物の
最終消化と吸収はほとんどここで行われます。
小腸は様々な消化酵素が混ざり合う化学工場ともいえます。
◆ すい液と胆汁が合流
肝臓とすい臓は、総胆管・すい管で十二指腸につながっています。
胃から送られてきた半消化物は、アルカリ性の消化液
(すい液・胆汁)の作用を受け胃酸を中和しながら消化を進めます。
すい臓からでるすい液は、たんばく質・でんぶん・脂質を分解し、
肝臓から分泌される胆汁は、脂肪と結合して脂肪の吸収を助けます。
◆ 粘膜から腸液
十二指腸で分解された食べ物は、小腸の粘膜から分泌される各
種の腸液でさらに吸収される大きさまで分解されます。
ご意見、ご感想をお聞かせください。
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2010年11月1日月曜日
入り口から出口まで… 食べ物の流れ
入り口から出口まで… 食べ物の流れ
◆ 消化管は一本の管
人は食べ物を口に入れただけでは「体内に受け入れた」とはいえません。
人の消化器官のうち、口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸を
「消化器官」と呼びます。
口から紅門まではおよそ全長9メートル前後にもおよび、
一本の管状になっています。
食べ物は消化管を通過する間に、徐々に小さい分子に分解され、
腸内にて必要なものは吸収、不要なものは排泄されます。
◆ 体内の体外
消化管は「体内の体外」とも言われます。
例えば、人間の形を単純化してちくわのような形だと考えますと、
「ちくわの穴の中」はあくまで外気とつながる「体外」であり、
消化管は腸で栄養素の最終消化と吸収を行ないます。
つまり腸で吸収して初めて「体内」に受け入れたことになります。
言い換えれば、腸はまさに体内の入り口であり、
きわめて重要な関所ともいえます。
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